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脳トレと前頭葉
脳トレに興味を持った人ならば、前頭葉という言葉を聞いたことがあるでしょう。前頭葉は、脳の前半分の名称で、3種類の部位である運動前野・前頭前野・運動野に分類されています。ここでは、前頭前野と同じ意味で前頭葉とするのがポピュラーになっています。
前頭葉の役割は、人間が生きていくうえで最も重要となる機能を果たすことです。現在の状況を認識し、問題を解決したり目的を遂げるためには、どのような対策や行動が必要となるかを把握します。このような機能から、前頭葉は脳の司令塔とも言われており、自分自身を客観的に分析するためにも脳トレは欠かせません。
具体的な例をあげると、旅行を考えているとき、必要経費と要する時間を算出し、旅行日程はどうするか、また目的どおりに旅行へいくための対策はどうするかなどを決定します。このように、旅行のプランを考えて実行に移すまでのサイクルは、前頭葉が全般的に関連しています。つまり、何かの目標を立て、それに対して達成しようと行動を起こすのが前頭葉の機能だと言えます。
前頭葉を鍛える脳トレでは、前頭葉に対して効率的な方法を実践する必要があります。前頭葉の役割が正常に働かないと、記憶力が著しく悪化し、機能が低下する「健忘症」にかかる可能性もあります。また、人生設計を上手に立てることも困難になり、認知症に至ってしまうリスクも拡大します。
脳の前頭葉の割合は、人間が29%と最高値になっており、続いて17%(チンパンジー)、7%(犬)、3.5%(猫)となっています。この数値はあくまで割合なので、脳トレによって機能を強化すれば、さらに前頭葉の働きは活性化します。