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脳トレと読書
読書するときに声を出して読むというケースはまれです。ですが、小学生や中学生のころは、国語や英語を習うときに音読により教科書を読んでいたはずです。黙読も音読も本を読むことに変わりはありませんが、脳の機能を生かす脳トレという意味では、音読のほうが優れています。
音読の場合、本を読んでいる自分の声が耳に入ってきます。このサイクルが、脳の感覚を研ぎ澄ましてくれ、脳の強化にもつながるのです。
教科書を読んで意味を理解するには左脳の機能が必須です。しかし、言葉を話すとき、見た情報を整理するとき、耳に入ってくる情報を整理するときでは、それぞれ同じ左脳でも管轄する部位に違いがあります。音読による読書は、これらの部位をフルに作動させるため、黙読よりも脳トレの効率が何倍もよいのです。
音読の効果を最大限に引き出すには、簡単な文章ではあまり効果がありません。難しすぎる文章もストレスがたまりますが、読んで意味を把握するまで時間を要するほうが脳トレとしては効率的なのです。しかも、新しい言葉を覚えることにもつながり、脳の情報を増やすためにも役立ちます。
そして、読む力を強化すると、文章力も強化されることが知られています。読むのと書くのは異なる作業ですが、互いの関連性は非常に高いのです。
文章を音読するときは、何もかしこまった読書である必要はなく、いつも読んでいる新聞や週刊誌などで構いません。書いてある文章を音読していくことで、徐々に脳を強化していく脳トレになります。